【7月27日 AFP】台湾で26日、最大野党・国民党の立法委員(国会議員)24人を対象としたリコール(解職請求)が投開票され、中央選挙委員会によると、リコールは全て成立しなかった。議会・立法院で過半数を確保したい頼清徳政権には逆風となった。

頼清徳総統率いる少数与党の民進党の支持者らは、親中国で国家安全保障への脅威だとして、国民党議員計31人の解職を目指しており、8月23日には別の7人を対象としたリコール投票が行われる予定。

中国との関係強化を訴える国民党は、台湾民衆党の支援を受けて立法院の過半数を占めており、今回のリコール運動は台湾の民主主義を損なうものだと強く非難している。

「この政治的な茶番劇はここで終わらせよう」と国民党の朱立倫主席は記者団に語り、頼総統に謝罪を要求し、政治的な内紛を終わらせるよう呼びかけた。(c)AFP