カンボジア「即時停戦」を要請、タイ側も協議に応じる姿勢
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【7月26日 AFP】カンボジアの国連大使は25日、タイとの武力衝突について「即時停戦」を要請していると明かした。両国は2日連続で死者が出る衝突を繰り広げており、タイ側も協議に応じる姿勢を示した。
長年にわたる国境紛争が24日に激しい戦闘に発展して、戦闘機や大砲、戦車、地上部隊が投入されており、この事態を受けて国連安保理は25日に緊急会合を開いた。
カンボジアのケオ・チア国連大使は、カンボジアとタイが出席した非公開会合の後、「カンボジアは無条件で即時停戦を求め、紛争の平和的解決を呼びかける」と述べた。
25日、国境のカンボジア側からは絶え間なく砲撃の音が聞こえ、ウドーミアンチェイ州では70歳の男性が死亡し、さらに5人が負傷したと報告されている。
タイ保健省の発表では、国境地域から13万8000人以上が避難しており、これまでに民間人14人、兵士1人が死亡、46人(うち15人が兵士)が負傷した。
タイ外務省の広報担当はAFPに対し、25日午後には戦闘が沈静化し始めたと述べ、政府はマレーシアの支援を受けての対話に前向きだと述べた。
国連での緊急会合が開かれる前に、この広報は「カンボジアが外交チャンネルを通じて、二国間で、あるいはマレーシアを通じてこの問題を解決したいのであれば、われわれはそれに応じる準備がある。しかし、これまでのところ何の反応もない」と話していた。(c)AFP