解散表明のクルド人武装組織PKK 式典で武器を焼却
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【7月12日 AFP】トルコの非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)は11日、イラク・クルディスタンで開いた式典で武器を破壊した。PKKは今年5月、トルコ政府との数十年にわたる武装闘争の終結と組織の解散を表明していた。
この式典は、地域で最も長く続いた紛争の一つを終結させるための広範な取り組みの一環として、KPPが武装反乱から民主的な政治へ移行する重要な一歩を示した。
AFPの特派員によると、古代の洞窟カネセの外で男女30人のPKK戦闘員の一団がステージ上に集まった。カーキ色の戦闘服に身を包み、顔を覆っていなかった戦闘員たちは、一人ずつステージを降りると、火がたかれた大釜にライフルなどの武器を置いた。その中には機関銃やロケットランチャーもあった。
アナリストによると、PKKが弱体化し、クルド人社会が数十年にわたる暴力行為に疲弊する中、トルコの和平提案が、投獄されているPKKを設立したアブドラ・オジャラン氏に、武力闘争からの転換を実現する機会を与えたという。
式典後、PKK執行委員会の共同議長ベセ・ホザト氏はAFPに対し、このプロセスを成功させるにはオジャラン氏の釈放が不可欠だと述べ、「法的保証を通じて指導者アポ(オジャラン氏)の身体的自由を確保することが不可欠」「これがわれわれの主な条件であり、要求だ」と述べた。
「進展がなければ、プロセスが成功裏に続く可能性は非常に低い」
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領はこの式典を「テロのないトルコ」への「重要な一歩」と称賛し、「永続的な平和の確立」につながることを期待していると表明した。(c)AFP