【7月8日 AFP】米南部テキサス州で起きた壊滅的な洪水の死者が7日、100人を超えた。現在も懸命な救助活動が続けられている。

犠牲者の中には、川沿いの青少年サマーキャンプに参加していた少女とカウンセラー少なくとも27人が含まれている。

気象当局は、地盤は大量の降水により水分で飽和しており、雨が降り続けばさらなる洪水が発生する恐れがあると警告しており、ヘリコプター、ボート、犬を使った救助活動は困難を極めている。犠牲者数はさらに増加すると予想されている。

ホワイトハウスは、ドナルド・トランプ大統領が11日にテキサス州を訪問予定だと発表するとともに、気象当局への予算削減によって警報システムが弱体化したとの批判に猛反発した。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は記者団に対し、「これらの洪水の責任をトランプ大統領に求めるのは、下劣なうそであり、国民の大多数が犠牲者を追悼しているこの時期にすべきことではない」と語った。

米誌ニューヨーク・タイムズが洪水発生前に国立気象局(NWS)のテキサス州における重要な役職が複数空席だったと報じたことについて、レビット氏はNWSは「タイムリーかつ正確な予報と警報」を発していたと反論した。

トランプ氏は、4日早朝に発生した洪水を「誰も予想していなかった」「100年に一度の大惨事」と表現した。

トランプ氏は当初、捜索救助活動は州レベルで行われるべきだと述べていたが、大規模災害宣言に署名し、連邦政府として捜索救助活動を支援すると表明した。(c)AFP