【7月4日 AFP】仏パリの公共シェアサイクル事業「ベリブ」は、不正利用者によって毎週600台以上の自転車が紛失しているため、「パンク」の危機にある。運営会社が3日、明らかにした。

現在ベリブを運営している会社「Agemob」のトップ、シルバン・ライフォ―氏は、「現在、普通自転車と電動自転車約2万台のうち、3000台が行方不明となっている」と述べた。

もともと自転車に対する破壊行為が問題になっていたが、ライフォ―氏によると、過去1か月で行方不明になった自転車の数が週640台と、約3倍に増加した。

Agemobは、不正利用者が自転車を駐輪ラックから力づくで外す方法を習得したと考えている。不正利用者は24時間後に自動ロックが作動するまで運転を続け、使えなくなると乗り捨てる。

ライフォ―氏によると、自転車にはGPSチップが付いていないため、乗り捨てられた自転車が「どこにあるのかが分からない」ことだという。

同氏は地元当局に対し、自転車探しへの支援を求めた。

こうした事情で自転車が不足しているため、ベリブは利用者の満足度を高めるのに苦労している。

「残っている自転車は以前よりもずっと多く使われるようになり、消耗も激しくなっている」とライフォー氏。電動自転車は、十分な充電時間も取れないという。

「この結果、どのステーションにも使えない自転車が置かれ、利用者を非常にいら立たせている」とライフォー氏は付け加えた。

2007年にサービスを開始したベリブは、昨年4930万回利用された。ライフォー氏によると、利用回数は増加傾向にあり、5月の実績は前年比16%増だった。(c)AFP