「インセル」の女性憎悪に基づく初のテロ事件、18歳男を起訴 フランス
このニュースをシェア
【7月3日 AFP】フランス当局は2日、女性襲撃を計画した疑いで拘束した18歳の男を起訴した。ミソジニスト(女性嫌悪主義者)の「インセル(インボランタリー・セリベイト、非自発的な独身者)」運動に関連したテロ事件は同国初とされる。
捜査関係者によると、ティモシー・G被告は6月27日、南東部サンテティエンヌ市の公立高校付近で、国内治安総局(DGSI)によって逮捕された。
消息筋によると、被告は逮捕された時、かばんの中にナイフ2本を所持しており、「インセル」運動のメンバーだと名乗った。
インセル運動は、女性蔑視がまん延するインターネット上のサブカルチャーで、モテないのを女性やフェミニズムのせいにする傾向を持つ男性が参加。通常は、魅力的、または性的にアクティブな女性を標的にする。
テロ対策検察(PNAT)は2日、「『インセル』運動の一員だと自称する18歳の男に対する捜査」を開始したと発表した。
PNATによると、この男は、人に対する複数の犯罪を計画していたとしてテロ共謀罪で起訴された。
テロ対策検察の関与は、フランス当局がこの種のジェンダーに基づく暴力をテロと認識していることを示しているようだ。