欧州の熱波が東部に広がる ドイツで記録的猛暑
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【7月3日 AFP】欧州西部および南部を襲った初夏の熱波が、2日には東部へ広がり、ドイツでは異常気象警報が発令され、高速道路がゆがむ原因になったと報じられた。
ドイツ気象局(DWD)はこの日、一部地域で40度近くに達する「非常に高い」気温の警報を出した。
この暑さは交通に影響を及ぼしており、国営ドイツ鉄道(DB)は、特に気温の高かった西部で運行に支障が出ると警告。また、ブレーメンに近い北西部では暑さのために高速道路の表面が一部でゆがみ、運転手にとって危険な状態になっていると地元メディアが報じた。
フランスでは2日にかけて気温はやや下がったものの、高温が続いている。パリでは1日に40度に達したが、フランス気象局(Meteo France)は2日の最高気温は35度前後が予想されていると伝えた。
スペインとイタリアでは、気温の下降を週末まで待つ必要がある。スペイン南西部コルドバでは75歳の男性が亡くなり、ここ10日間で暑さに関連した死者数は少なくとも4人となった。
一方で、ベルギーの沿岸地域では2日に気温が低下しており、大西洋からの冷たい風でフランスでは3日の気温が28度近くにまで下がると予想されている。仏気象局は寒冷前線が大雨の可能性をもたらすと伝えており、独気象局も同国東部に嵐の警報を出している。(c)AFP