【6月27日 AFP】韓国ソウルの市当局は27日、中国のインターネット通販大手「Temu(テム)」と「AliExpress(全球速売通、アリエクスプレス)」に対し、安全性の懸念から特定の子ども向け製品の販売中止を要請した。一部製品が同国の有害物質基準を大幅に超えていたという。

ソウル市当局が両サイトで販売されている子ども用の傘、レインコート、長靴など計35製品を検査した結果、11製品が韓国の安全基準を満たしていない、あるいは国内基準を超える有害物質が含まれていることが判明した。

検査対象となった傘のうち6点から、安全基準をはるかに上回る濃度のフタル酸系可塑剤(プラスチックを柔らかくするために用いられる化学物質)が検出されたという。

中には、韓国の安全基準値を最大443.5倍上回る製品もあった。また2製品からは、基準値の最大27.7倍の鉛が検出された。

市当局は「有害物質への長期的な暴露は子どもの成長や健康に影響を与えかねない」と指摘し、購入前には製品情報を慎重に確認する必要があると強調している。

両社はAFPのコメント要請に対し、現時点で回答していない。(c)AFP