【6月26日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開かれたオランダ・ハーグで、ドナルド・トランプ米大統領と会談し、米国の防空システムの購入について協議したと明らかにした。

ロシアが攻撃を激化させ、ほぼ毎日数百機の無人機(ドローン)や数十発のミサイルを発射していることから、ウクライナは防空体制の強化を急いでいる。24日には中部ドニプロペトロウシク州がドローンとミサイルによる攻撃を受け、21人が死亡し、子ども10人を含む300人以上が負傷した。

ゼレンスキー氏はSNSへの投稿で「国民の保護について(トランプ)大統領と話し合った。何よりも、米国の防空システムの購入についてだ」と述べ、また「この装備を購入し、米国の兵器製造業者を支援する用意がある」とし、「欧州も協力できるはずだ」と記した。

世界で最も先進的な防空システムの一つとされる地対空ミサイル「パトリオット」の供与について問われたトランプ氏は、「いくつか提供できるかどうか見てみる」とあいまいに答え、米国はイスラエルにも供与していると付け加えた。

ゼレンスキー氏はまた、ドローンの共同生産の可能性についても協議したと明かした。トランプ氏との50分間の会談については「良好」で「建設的だった」と振り返った。

一方のトランプ氏も、非公開で行われたこの注目の会談について「これ以上ないほど好意的だった」と述べた。(c)AFP