【6月7日 AFP】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区封鎖に反対する国際的な活動家連合の船が、ガザに人道支援物資を届ける途中、ギリシャ・クレタ島近海でスーダン移民ら数人を救助した。ギリシャの支援団体が6日、明らかにした。

連合「フリーダム・フロティラ」の船「マドリーン号」は、ガザに人道支援物資を届けるために1日、イタリア・シチリア島を出発。

地中海上で遭難信号を受け、クレタ島沖での針路変更を余儀なくされた。

ギリシャの支援団体「マーチ・トゥー・ガザ・ギリシャ」によると、マドリーン号には、ガザに向かう「平和活動家12人」が乗っていた。環境活動家のグレタ・トゥンベリさんも乗船している。

マドリーン号は、「現場に到着すると、30~35人が乗船したボートが沈みかけているのを発見」。

その際、エジプト船籍だとする船舶が接近してきたが、「マドリーン号に乗船していた活動家らは、これは虚偽であり、実際はリビア沿岸警備隊の船舶であることにすぐ気付いた」。

「リビアは安全な国とは見なされておらず、同国への移送を避けるため、一部の移民が海に飛び込んだ」ため、マドリーン号はそのうち4人のスーダン人を救助したとしている。

数時間にわたる支援要請の後、最終的に欧州連合(EU)圏の国境警備を担う欧州沿岸国境警備機関(フロンテックス)の船舶が移民を救助したという。(c)AFP