【6月6日 AFP】英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は5日、妊娠を試みている場合や授乳中の女性による「ダイエット注射」の使用について、子どもへの影響が明らかでないとして避けるよう警告した。

「オゼンピック」や「ウェゴビー」といった薬はダイエット注射として人気があるが、MHRAは「妊娠中、妊娠を試みている期間、または授乳中に使用してはならない」と警告。「これらの薬を服用する際には、効果的な避妊を行うこと、また場合によっては服用を中止してから妊娠を試みるまでに最大2か月の期間を設けること」を推奨している。

さらに「これらの薬を服用中に妊娠した場合は速やかに医療専門家に相談し、可能な限りすぐに服用を中止するべきである。胎児への影響に関する安全データが十分ではないからだ」と述べた。

代謝医学を専門とするエディンバラ大学のレベッカ・レイノルズ教授は、こうした減量薬が妊娠中に安全かどうかを判断するための「ヒトを対象とした研究データはほとんどない」とし、「動物実験のデータはで、低出生体重や骨格異常といった有害性が示唆されているが、ヒトにおけるリスク評価にはさらなる証拠が必要だ」と述べた。(c)AFP