シナー、ジョコビッチが順当に3回戦進出 全仏OP
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【5月30日 AFP】全仏オープンテニスは29日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)は引退を表明している38歳のリシャール・ガスケ(フランス)を圧倒し、3回戦進出を決めた。第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)も歴代最多通算25回目の四大大会(グランドスラム)制覇に向けて順当に勝ち上がっている。
世界ランキング1位のシナーは、これが通算22回目にしてキャリア最後の全仏出場となるガスケを相手に、3本のセットポイントをしのいで第1セットをものにした後、第2セットからは一方的な展開で試合を進め、6-3、6-0、6-4の2時間足らずで危なげなく勝利した。
試合後にはコート・フィリップ・シャトリエの観客に向かって、「きょうは自分にとてもフェアでいてくれてありがとう。皆さんにとって、(ガスケの)時間が懸かっているのは分かっていた。素晴らしいキャリアを祝福する」と語った。3回戦ではイジー・レヘチカ(チェコ)を迎え撃つ。
38歳のジョコビッチは、試合中にメディカルタイムアウトを取って足の水ぶくれの治療を余儀なくされたものの、粘りを見せたコランタン・ムテ(フランス)を6-3、6-2、7-6(7-1)のストレートで退けた。前週のジュネーブ・オープンで男子史上3人目のツアー通算100勝目を記録したジョコビッチは次戦、予選勝者のフィリップ・ミソリッチ(オーストリア)と対戦する。
第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、イェスパー・デ・ヨング(オランダ)に第1セットを取られたものの、3-6、6-1、6-2、6-3の逆転勝利を収めた。
グランドスラムの直近4大会で8強入りを果たしていた第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)は、2セットを先取しながらも、アレクサンダー・バブリク(カザフスタン)に6-2、6-2、4-6、3-6、2-6で敗戦。マイアミ・オープンを制した19歳のヤクブ・メンシク(チェコ)も、これがグランドスラムデビュー戦となる予選勝者のエンリケ・ロチャ(ポルトガル)に2セットアップから6-2、6-1、4-6、3-6、3-6の逆転を許した。
第14シードのアルトゥール・フィス(フランス)は、腰のけがと闘いながらも、地元ファンの大声援を受けて最終セットでは1ブレークダウンから反撃し、ハウメ・ムナル(スペイン)に7-6(7-3)、7-6(7-4)、2-6、0-6、6-4の劇的勝利を収めた。
18歳の新星ジョアン・フォンセカは、ワイルドカード(主催者推薦)で出場したピエール・ユーグ・エルベール(フランス)を7-6(7-4)、7-6(7-4)、6-4のストレートで退け、グランドスラムでは自身初の3回戦進出。次戦の相手は、第5シードのジャック・ドレイパー(英国)に決定。ドレイパーはガエル・モンフィス(フランス)を6-3、4-6、6-3、7-5で下し、勝ち上がった。(c)AFP
