【4月24日 AFP】イスラエルでは24日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツによって行われたホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を追悼する「ホロコースト・メモリアルデー」にあわせ、現地時間午前10時(日本時間午後4時)に全国でサイレンが鳴らされた。

車の往来が止まり、市民は犠牲となった600万人のユダヤ人を悼んで、2分間の黙とうを捧げた。

ホロコースト・メモリアルデーは、ユダヤ暦に基づいて毎年4月から5月にかけて実施される。今年は4月23日の日没から24日の日没までが該当する。なお、1月27日の「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」とは別の記念日である。

ホロコースト生存者を支援するイスラエル政府機関によれば、現在国内に住む生存者は12万507人で、昨年からおよそ10%減少したという。

23日夕方、エルサレムのホロコースト記念館「ヤド・バシェム」で開かれた政府主催の追悼式典には、イツハク・ヘルツォグ大統領やベンヤミン・ネタニヤフ首相らが出席した。

ネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの1年半にわたる戦闘に言及し、「ホロコースト・メモリアルデーである今日、ハマスへの軍事圧力を継続することを誓う」と述べた。

さらに、「我々はハマスの軍事能力を壊滅させ、人質を全員救出し、ハマスを打倒する。そして、イランが核兵器を手にするのを阻止する」と強調した。(c)AFP