北朝鮮の指示受け、韓国で繰り返しスパイ行為…労組幹部に懲役20年求刑
発信地:韓国
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韓国・北朝鮮
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【04月24日 KOREA WAVE】
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韓国で北朝鮮の指令を受けてスパイ活動をしたとして、国家保安法違反(スパイ、特殊潜入脱出、会合・通信、便宜供与など)の罪に問われた民労総元組織争議局長(54)に対する控訴審の論告求刑公判が22日、韓国・水原高裁で開かれ、検察は懲役20年と資格停止20年を求刑した。他の3被告にも懲役10~3年、資格停止10~3年が求刑された。
事件では、国家情報院や警察庁の捜査により、北朝鮮からの指令文や北朝鮮に対する報告文など数百件の証拠が押収され、これに基づき、被告らが韓国内で混乱を引き起こすスパイ活動を展開したと確認された。
被告らは2018年10月から2022年12月までの間に計102回にわたり北朝鮮の指令を受けてスパイ活動をしたとされる。2017年9月から2019年8月までには、中国やカンボジアなどで北朝鮮工作員と接触していたことも判明している。2020年6月から2022年9月まで、北朝鮮との連絡用に特定の電子メールアカウントを開設し、組織員との接触方法や合図を定めたとされる。
さらに、北朝鮮の指示により、民労総委員長選挙候補ごとの派閥や傾向、平沢米軍基地・烏山空軍基地の施設や軍事装備の写真などを収集していたことも明らかになった。
控訴審の判決公判は5月13日に開かれる。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News