韓国の文元大統領を収賄罪で在宅起訴 検察当局
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【4月24日 AFP】(更新)韓国の検察当局は24日、文在寅(ムン・ジェイン)元大統領を収賄罪で在宅起訴した。
全州地方検察庁は声明で、「文氏は、義理の息子の航空会社への特別採用に関与し、2億1700万ウォン(約2170万円)を受け取り、収賄罪で在宅起訴された」としている。
検察によれば、文氏の元娘婿は「航空業界の経験や資格がないにもかかわらず」格安航空会社タイ・イースター航空の役員に就任した。
同社を実質的に牛耳っているのは、2017〜2022年に大統領の座にあった文氏の所属政党の元国会議員で、検察は、同社が当時大統領だった文氏に便宜を図ってもらうために同氏の娘婿を役員に迎えたと主張。
2018〜2020年に同社から娘婿に支払われた給与やその他の金銭的利益は「正当な給与ではなく、文大統領への賄賂だと認められた」としている。
娘婿はその後、文氏の娘とは離婚した。文氏の在宅起訴を受け、韓国の大統領経験者2人が同時に司法の場で裁かれることになった。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は昨年12月の「非常戒厳」宣布を受けて罷免されて失職。現在、内乱を首謀した罪で起訴され、公判が続いている。
尹氏は有罪となれば、終身刑または死刑を言い渡される可能性があるが、韓国では1997年以降、死刑執行は事実上停止されている。(c)AFP