【4月23日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇のひつぎが、現地時間23日午前9時(日本時間同日午後4時)ごろ、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に移された。

教皇は、在位12年間を過ごしたバチカンのサンタ・マルタ館で、21日朝に脳卒中のため死去。その後、遺体はひつぎに納められ、同日夕方にサンタ・マルタ館の礼拝堂へと移された。

教皇のひつぎはふたを開けた状態で担がれ、サンタ・マルタ館から約500メートルの道のりを赤いローブをまとった枢機卿に先導される形でサン・ピエトロ大聖堂に到着した。

サン・ピエトロ大聖堂での一般弔問は現地時間25日午後7時まで行われ、葬儀は26日に大聖堂前の広場で執り行われる。数十万人の信者が参列するとみられ、米国のドナルド・トランプ大統領、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、英国のウィリアム皇太子ら、各国の首脳や王族の出席も予定されている。

その後、ひつぎは教皇が愛着を示していたローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂に移され、そこで埋葬される予定だ。教皇がバチカンの外に埋葬されるのは100年以上ぶりとなる。(c)AFP