「肉を食べたら“野菜”が欲しくなった」は隠語だった…韓国・国家試験問題で流出、30代男に実刑
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【04月23日 KOREA WAVE】韓国で、国家技術資格試験の問題を、隠語を用いてインターネットに漏らしたとして、国家技術資格法違反の罪に問われた被告の男(30代)に対し、仁川地裁は4月20日、懲役6カ月の実刑を言い渡した。
被告は2023年8月20日から22日まで、仁川人材開発院で実施された電気技能士最上位資格である「電気機能長」実技試験で、2回にわたり試験問題を流出させたとされる。
試験監督委員を務めた被告は、試験用紙を分類する過程で「最小値」を求める内容の問題が含まれていることを確認。その後、受験生が利用するインターネットのカフェに「昨日焼肉を食べたら“チェソ(野菜)”が食べたくなった」と投稿した。野菜を指す「チェソ」は「最小」と似た発音であり、これは「最小値を求める問題が出る」ことを暗示する隠語だった。
さらに、数値を小さい順に並べる問題を予告するかのように「‘チェソ’を食べて‘中間帯’に寄って‘大きな家’へ行くか」という投稿もしていた。これは「小→中→大」の順に並べる内容を暗示していたとされる。
調査によると、被告は試験の監督委員に任命された際に、問題を外部に漏らす意図を持っていたという。ただ、法廷で被告は「たまたま予想問題を書いただけで、問題を漏らしたわけではない」と主張した。
地裁は「被告は試験内容を十分に知り得る立場にありながら、ゆがんだ英雄願望などから国家試験の問題を漏洩した。被告の行為によって、電気分野で最高等級とされる電気機能長試験の公正性と信頼性が大きく損なわれた点などを総合的に考慮した」と量刑理由を説明した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News