【4月23日 AFP】東京電力は23日、福島第1原発2号機で実施していた溶融核燃料(デブリ)の試験採取作業について、2回目の取り出しが完了したと発表した。

林芳正官房長官は同日の記者会見で、今回のデブリは「前回とは異なる場所から採取された」と述べ、「特性や分布」をより深く理解するためだと説明した。

東電は昨年11月、伸縮式の装置を用いて1回目の試験採取を実施し、0.7グラムのデブリ採取に成功している。採取されたデブリは、分析のため東京近郊の研究所に送られた。

林長官は、「最初に採取されたデブリを詳細に分析することで、東京電力が今後、本格的な取り出しをどう進めるかを検討する際の参考になる」と述べた。(c)AFP