動画:ネパールで初のユキヒョウ全国調査 推定生息数は397頭
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【4月23日 AFP】ネパールでユキヒョウの全国個体数推定調査が初めて実施され、推定生息数は397頭だとする結果を野生生物保護局が22日、公表した。
ユキヒョウはアジア全域で、生息地の消失や気候変動、密猟により個体数が減少し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「危急種(VU)」に指定されている。
IUCNはこれまで、ネパールでの生息数を301〜400頭と推定。しかし今回の調査で、ネパールの主要地域7か所で、モーションセンサー付きカメラと遺伝子分析により、推定397頭とされ、以前の推定値の上限に近い生息数であることが分かった。
国立公園・野生生物保護局の生態学者ハリバドラ・アチャリャ氏はAFPに、「ネパールのユキヒョウ保護に関する歴史的な一歩だ」と評価。
「研究者の多大な努力のおかげで、初めて信頼できるデータを得ることができた」と述べた。
目撃が難しく、「山のゴースト」とも呼ばれるユキヒョウは、生息密度が低く、さらに高山や険しい山岳地帯に生息しているため、大型ネコ科動物の中では世界的に最も研究が進んでいない。(c)AFP