【4月23日 AFP】インド北部カシミール地方の景勝地パハルガム近郊で22日、武装集団が観光客に銃を乱射し、少なくとも26人が死亡した。治安部隊は23日、大規模な捜索を行った。

治安当局筋はAFPに対し、武装集団が森から現れ、自動小銃を観光客に向けて発射したと語った。公式な死傷者数は発表されていないが、死者は少なくとも26人としている。

犯行声明は出ていないが、イスラム教徒が多数を占めるカシミール地方では1989年以降、武力抗争が続いている。

生存者によれば、武装集団は主に男性を狙っていたという。至近距離から撃たれた人もいた。

ある女性はインド・エクスプレス紙に対し、観光客が草原で自然を満喫していたところ、周囲の森から制服姿の複数の男が現れたと語った。

生存者は、男らは警察官だと思ったと話している。

この女性は、「彼らは少なくとも20分間その場にとどまり、動き回りながら発砲していた」と説明している。

事件前日の21日には、ナレンドラ・モディ首相がインド訪問中のJD・バンス米副大統領とニューデリーで会談。首相はその後、サウジアラビアを公式訪問していたが、政府当局者によると、事件を受けて日程を短縮し、23日早朝に帰国。治安当局幹部らと対応を協議したという。(c)AFP/Parvaiz BUKHARI