寛容な教皇と不寛容なトランプ政権、比較する声も 米国
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■「移民への姿勢で、教皇に共感」
首都ワシントンでも、ワシントン大聖堂の外に人々が集まり、教皇の死を悼んでいた。
年金生活者のマーク・スメルカニッチさん(71)は、「教皇は、今の政権にいる『自称キリスト教徒』たち──特に、名前は言わないがこの国の大統領──と比べて、よほど“『本物のキリスト教徒』だった」と皮肉を込めて語った。
また、移民政策への姿勢をめぐって、教皇の考え方がアメリカの歴史とより整合しているとの意見もあった。
テキサス州ヒューストン中心部の聖心共同大聖堂を訪れていたソフトウエアエンジニア、ジョン・アブー・エリアスさん(20)は「私はフランシスコ教皇に賛成です。移民の処遇については、もっと道徳的であるべきだと思います。なぜなら、移民こそがアメリカを偉大な国にしたからです」と語った。
トランプ政権の進める強制送還を柱とした移民政策については、「ちょっと不道徳じゃないかな」と疑問を呈し、「私たちはもっと寛容になる必要があると思います」と語った。(c)AFP