【4月22日 AFP】米国の名門校ハーバード大学は21日、ドナルド・トランプ政権による助成金凍結の差し止めを求め、マサチューセッツの連邦地方裁判所に提訴した。

トランプ政権は、複数の名門大学が反ユダヤ主義を容認しているとして、外部監督の求めに従わない場合、助成金の凍結や非課税資格の取り消し、外国人学生の入学停止などに踏み切ると表明。

ハーバード大が入学者選考や職員採用に関する方針や、政治的傾向などに関する政府の監督要請を拒否したことから、トランプ氏は強い不満を示し、先週、約22億ドル(約3000億円)の助成金を凍結した。

これに対しハーバード大は訴状で、「連邦助成金の差し止めに乗じて、政府はハーバードの学術的意思決定の主導権を握ろうとしている」と主張した。

「政府の行動は(言論の自由を保障している)合衆国憲法修正第1条のみならず、連邦法規制にも反している」とし、トランプ氏の行動は「恣意(しい)的で気まぐれ」と指摘。

助成金凍結のほか、助成金提供の見返りに課された条件を違法だと訴えている。(c)AFP/Gregory WALTON