米国防長官、チャットグループでまた軍事情報漏洩
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【4月21日 AFP】米紙「ニューヨーク・タイムズ」は20日、ピート・ヘグセス米国防長官が通信アプリ「シグナル」の私的なグループチャットを通じて、イエメンに対する空爆計画に関する機密情報を漏洩したと報じた。このチャットには、ヘグセス氏の妻、きょうだい、個人弁護士ら12人が含まれていたという。
AFPはこの報道内容を独自に確認できていないが、事実であれば、ヘグセス氏がシグナルを通じて部外者に軍事情報を共有したのはこれが2度目となる。
米誌「アトランティック」は先月、トランプ政権の国家安全保障チームによる別のグループチャットに、同誌編集長が誤って加えられていたと報道。このチャットでは、3月15日に実施されたイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃計画について議論されていたという。
同誌によると、ヘグセス氏がチャットに投稿した長文メッセージには、「イエメンでの最初の爆発は米東部時間午後1時45分の予定」と記されており、実際にその時刻に爆発が確認されたとされる。
この件はトランプ政権にとって大きなスキャンダルとなり、現在も国防総省の監察官による調査が継続中である。
ニューヨーク・タイムズによれば、ヘグセス氏が私的チャットに投稿したもう一つの情報も、同じ3月15日の攻撃に関するもので、「F/A-18ホーネット戦闘機によるフーシ派への攻撃スケジュール」などが含まれていたという。
米国防総省は、AFPの取材要請に対し、現時点でコメントを出していない。(c)AFP