【4月21日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の最年長の現役宇宙飛行士、ドナルド・ペティ氏は20日、国際宇宙ステーション(ISS)での7か月間の任務を終え、地球に帰還する途中に70歳の誕生日を迎えた。

ロシアの宇宙開発企業ロスコスモスは、ペティ氏とロシア人宇宙飛行士2人を乗せた有人宇宙船「ソユーズMS-26」が、モスクワ時間20日午前4時20分(日本時間午前10時20分)にカザフスタンのジェズカズガン近郊に着陸したと発表した。

3人は220日間のISS滞在期間中、地球を3520回周回し、全約1億5000万キロを移動した。

29年に及ぶキャリアの中で通算18か月以上を軌道上で過ごしているペティ氏にとっては、4回目の宇宙飛行だった。

NASAが公開した着陸時の画像には、日の出を背景に小型カプセルがパラシュートで地球に降下する様子が映っている。

帰還した宇宙飛行士たちは、救助隊によって医療テントに運ばれる際、親指を立てて無事をアピールした。

NASAは声明でペティ氏について、宇宙船から出た際にはやや疲れた様子だったが、「地球帰還後としては想定の範囲内であり、体調は良好だ」と述べた。

ペティ氏はカザフ・カラガンダ市を経由し、米テキサス州のジョンソン宇宙センターへ向かう予定。

映像はNASAより提供。(c)AFP