【4月20日 AFP】24-25イタリア・セリエAは19日、第33節の試合が行われ、ナポリはスコット・マクトミネイが唯一のゴールを決めてACモンツァを1-0で下し、首位インテルと勝ち点で暫定トップに並んだ。しかしアントニオ・コンテ監督は試合後、クラブのオーナー兼会長のアウレリオ・デ・ラウレンティスへの不満を口にした。

マクトミネイは72分にジャコモ・ラスパドーリのクロスから今シーズン公式戦10ゴール目を頭で決め、チームは退屈な内容ながらも勝ち点3を拾った。

マクトミネイの1週間で3点目となるゴールで勝利したナポリは、2シーズンぶりのリーグ優勝へ向け、昨季王者インテルにプレッシャーをかけている。インテルは20日に欧州チャンピオンズリーグの出場権を争っている好調ボローニャと対戦。敗れても得失点差でナポリを上回るが、最終節終了時に同勝ち点の場合は優勝決定プレーオフが行われる。

一方で、コンテ監督は1シーズンで退任するとのうわさをあおるかのように、クラブへの不満が続いている。指揮官は18日、クヴィチャ・クワラツヘリアを1月に売却したクラブの判断を公然と批判した。デ・ラウレンティス会長は、そうしたコメントを出すのはシーズン終了まで待つべきだったと苦言を呈したが、これに対してコンテ監督は明らかにいら立った様子で反論した。

ライブストリーミングサービスDAZNのインタビューで、去就について聞かれたコンテ監督は、「人は今を生きなければならない。誰だって勝ちたいし、野心がある。私は何に対してもオープンだが、チームの現状はよく考える必要がある」と述べた。

「ナポリにいられて幸せだし、心を震わせてくれるファンのために働いている。そこは非常に重要だ。しかし、雇い主は私に期待を抱く」「前の年に10位だったとしても、1位か2位で終わらなければならない、タイトルを争わなければならない、欧州カップ戦の出場権を得るだけでは不十分だと考える」

「私はそのすべてに応えられるが、そのためのリソースがないのにできるというほど愚かではない」

ASローマは、エルドル・ショムドロフの開始早々のゴールを守り切ってエラス・ヴェローナを1-0で下し、4位のユベントスに勝ち点2差に迫った。ユベントスは21日にパルマと対戦する。(c)AFP