フェルスタッペン、レッドブル離脱の懸念を一蹴
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【4月18日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブルのマックス・フェルスタッペンは17日、「とにかくドライビングに集中している」と述べ、チームを離脱するのではないかとの懸念を一蹴した。
選手権4連覇中のフェルスタッペンがレッドブルを離れるとの臆測は、チームのモータースポーツ部門で相談役を務めるヘルムート・マルコ氏の発言が発端となった。
前週の今季第4戦バーレーンGPでは、マクラーレンのオスカー・ピアストリが独走で優勝したのに対し、レッドブルはフェルスタッペンが6位、新しいチームメートの角田裕毅が9位に終わった。
この不本意な結果を受けてマルコ氏は先日、レッドブルがパフォーマンスを向上させなければ、フェルスタッペンが他のチームに移籍する可能性があることを「大いに懸念」していると独スカイに語っていた。
マルコ氏の懸念について具体的にコメントを求められたフェルスタッペンは、「自分はとにかくドライビングに集中しているだけで、他のシナリオについては考えていない」と話し、「ただ仕事を続け、クルマを改善しようと努力している」と続けた。
さらに、「当然のことながら、バーレーンは自分たちにとって素晴らしい週末ではなかった。皆かなり失望していたと思う」とし、「とにかくクルマを改善し続けながら、新しいアイデアを試してみる。そうやって一週間を過ごし、状況の改善に取り組んでいる」と語った。
フェルスタッペンはこれまで、メルセデスAMGやフェラーリへの移籍が取り沙汰されてきた。そして今度は、レッドブルの元伝説的なデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイ氏が加入し、フェルナンド・アロンソを擁してトップ争いを目指すアストンマーティンも候補に浮上している。
しかし、フェルスタッペンはそうした挑発に乗らず、「多くの人がそのことについて話している。自分以外はね。前にも言ったように、とにかく自分のクルマに集中し、チームの人々と働きたい」と話し、「今のF1で自分が考えているのはそれだけだ」と強調した。
「自分は満足しているけれど、クルマにはあまり満足していない。だけど、自分たちは全員が改善を望んでいて、それは秘密ではない。自分たちは皆、改善したいんだ」
フェルスタッペンとレッドブルは、第5戦サウジアラビアGPで運気を変えることを目指している。高速サーキットで知られる同国ジッダの市街地コースで、フェルスタッペンは2022年と昨シーズンに優勝を果たしている。
フェルスタッペンは、「まだいろいろクルマを試しているところだ」「現時点で自分たちは最速ではなく、選手権を争うのは難しいけれどまだ先は長い」とコメント。昨季は中盤に壁にぶつかり、そこから巻き返して4連覇を果たしたことに言及し、「昨年はすべてが順調に見えていた中で、どのようなシーズンの結末だったか分かっている」と付け加えた。(c)AFP