【4月18日 AFP】フィギュアスケートの世界国別対抗戦が17日、東京体育館で開幕し、米国は世界選手権の王者イリア・マリニンと女王アリサ・リウが再び輝きを放ち、首位発進した。

男子シングル・ショートプログラム(SP)では、先月に米ボストンで2度目の世界タイトル獲得を果たしたマリニンが106.08点を記録し、96.16点で2位に続いたアダム・シャオイムファ(フランス)に約10点差をつけてトップに立った。ジェイソン・ブラウン(米国)が93.82で3位につけ、鍵山優真が93.75点で4位、佐藤駿が93.68点で5位に続いた。

米国は、女子シングルSPではリウが、アイスダンス・リズムダンス(RD)ではマディソン・チョーク/エヴァン・ベイツ組がトップに立ち、総合順位で2位の日本に8点差をつけて首位スタートを切った。

全種類の4回転ジャンプを武器に「4回転の神」と呼ばれ、来年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で金メダルの候補筆頭に挙げられている20歳のマリニンは、世界選手権以来の実戦で「少し疲れた」と明かした。

しかし、熱狂的な日本の観客の前で持ち前のスキルを発揮して「かなり満足している」とも語り、「世界選手権よりもパフォーマンスが良かったと感じた」「世界選手権のことは考えずに、ただ楽しんでスケートができたし、自分自身に集中できた」と振り返った。

一方、女子シングルSPでは、初の世界タイトル獲得で勢いに乗る19歳のリウがこの日も好調を維持して75.70点を記録し、坂本花織を75.54点の2位、ジョージアのアナスタシヤ・グバノワを69.80点の3位に抑えた。千葉百音は69.66点で4番手となった。

アイスダンスRDではチョーク/ベイツ組がトップの91.25点を記録し、カナダのパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組が87.15点で2位、イタリアのシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファッブリ組が84.58点で3位に続き、吉田唄菜/森田真沙也組は56.63点の6位となった。(c)AFP