【4月16日 AFP】フィギュアスケート世界選手権で2連覇を達成したイリア・マリニン(米国)は16日、来年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪では追われる立場になるのは分かっているとしつつ、プレッシャーにも対応できるはずだと話した。

「4回転の神」の異名で知られる20歳のマリニンは、先月に米ボストンで開催された世界選手権で6本の4回転ジャンプを成功させる圧巻のフリー演技を見せ、2年連続の金メダルを獲得した。

今週行われるシーズン最終戦の世界国別対抗戦に米国代表として出場するため、東京にいるマリニンは「自分が五輪で追われる立場になることは、昨年の時点ですでに意識していた」と語った。

「五輪が近づくにつれてプレッシャーは大きくなると思う。でも、しっかりと戦略を立てて、いい精神状態に持っていくことができれば、そのプレッシャーを跳ねのけられると思っている」

2022年の北京冬季五輪では代表入りを逃したが、その後は世界選手権の連覇などで男子シングルの主役の座を確固たるものにしている。

北京五輪を制したネイサン・チェン(米国)は無期限の休養中で、羽生結弦も2022年に現役を退いた。

マリニンは「世界王者に2度なったことは、まだ少し実感がわかない」としつつ、「でも、それを自信にして、五輪シーズンに向けてしっかり準備したい」と語った。(c)AFP