【4月10日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズは9日、シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は3-6、4-6でアレハンドロ・タビロ(チリ)に敗れ、初戦敗退となった。不吉なクレーコートシーズンの出だしとなったジョコビッチは試合後、「ひどい」パフォーマンスだったと嘆いた。

ジョコビッチは自分のリズムをつかめず精彩を欠き、ほぼ何もできずにストレート負けを喫した。タビロには昨年のイタリア国際でも敗れており、これで対戦成績は0勝2敗となった。

先月末のマイアミ・オープン準決勝から目の感染症の問題が続き、大会前には結果に「あまり期待していない」と語っていた中、この日の試合後には「最悪の日に近かった」「こうしたことが起きずに済むのを願っていたが、このようなプレーになる可能性は極めて高かった」と話し、「とにかくひどかったし、このようなプレーをしてしまってひどい気分。これを見なくてはいけなかった人に申し訳ない気持ちでいっぱい」と悔やんだ。

「こういう形ではなく、少なくとも、まともなパフォーマンスを発揮することを自分に期待していた。本当にひどかった」「相手がタフな選手であることは知っていたし、おそらくかなりまずいプレーになるのは分かっていたが、まさかここまでひどいとは考えていなかった」

これで金メダルを獲得した昨年のパリ五輪を最後に優勝はなく、ツアー通算100勝目はまたしてもお預けとなった。

一方、フィジカルの問題はないと強調し、今クレーシーズンの最大の目標は全仏オープンだと述べた。今後は今月のマドリード・オープンに3年ぶりに出場する予定だという。

勝利した世界32位のタビロは次戦、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と顔を合わせる。

一方、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)は3-6、6-0、6-1の逆転でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を下し、今大会初勝利を挙げた。3回戦ではダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)と対戦。アルトマイヤーはリシャール・ガスケ(フランス)を7-5、5-7、6-2で退けた。

38歳のガスケは今回が最後のモンテカルロ大会出場となっており、15歳だった2002年にワイルドカード(主催者推薦)として初出場した頃から見ている観客から温かい歓迎を受けた。

前回準優勝で第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)は6-2、6-1でロベルト・バウティスタ・アグト(スペイン)に快勝。2023年大会覇者で第7シードのアンドレイ・ルブレフはガエル・モンフィス(フランス)をストレートで下した。

その他のシード勢では、ダニール・メドベージェフやアレックス・デミノー(オーストラリア)らも勝ち上がりを決めた。(c)AFP