【6月14日 AFP】男子テニス、元世界ランキング1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は13日、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)を欠場し、全仏オープン(French Open)と同じクレーコートの会場で行われるパリ五輪に集中すると発表した。

 全仏オープンで14回の優勝を誇るナダルは、前日にカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz)と共に五輪代表メンバー入りが決まっていた。「最後の五輪」だというパリ大会では、シングルスだけでなく、先日の全仏オープンを制したアルカラスとのペアでダブルスにも出場する。

 ナダルは先月の全仏オープン1回戦でアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れた後、グラス(芝)コートで行われるウィンブルドンを欠場する意向を示していた。

 けがの影響で過去1年半の大半を離脱し、4月から本格的に復帰したばかりのナダルは、パリ五輪出場には「サーフェスを変えずにクレーでのプレーを続けるのが体にとって最善だ」と理由を説明しつつ、2008年と10年に優勝しているウィンブルドンを欠場することを残念がった。

 ナダルは2008年の北京五輪でシングルスの金メダルを獲得し、16年のリオデジャネイロ五輪ではマルク・ロペス(Marc Lopez)とのペアでダブルス優勝を果たしている。

 今後はクレーで行われる7月15日開幕のノルデア・オープン(Nordea Open 2024)に出場し、同27日から始まるパリ五輪に臨む。(c)AFP/John WEAVER