【4月22日 AFP】世界の大手非上場企業100社のうち、地球温暖化ガス排出削減に向けた「ネットゼロ(排出実質ゼロ)」目標を設定している企業は40社にとどまることが、22日に公表された報告書で明らかになった。

 報告書は、環境関連のデータ分析会社、ネット・ゼロ・トラッカー(Net Zero Tracker)がまとめた。世界最大手の非上場・上場企業それぞれ100社について、温室効果ガス排出削減方針やネットゼロ目標に関する公開資料を調べた。

 その結果、ネットゼロ目標を設定している非上場企業が40社だったのに対し、上場企業では70社に及んだ。目標設定済みの非上場企業のうち、削減計画を明示しているのは8社にとどまった。

 ネット・ゼロ・トラッカーのジョン・ラング氏は、上場企業に比べ非上場企業に対する市場や知名度の面からの圧力は弱く、また法規制もないため、気候変動への取り組みは鈍いと分析している。(c)AFP/Linda GIVETASH