【9月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)の世界王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は14日、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)チーム代表から10連勝の偉業を「ウィキペディア(Wikipedia)向けの話」と一蹴されたことについて、レッドブルの話に時間を費やしすぎで、自分自身のチームの向上にもっと集中するべきだと反論した。

 2週間前の第15戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2023)でフェルスタッペンが史上初のGP10連勝を果たしたことに関し、ヴォルフ氏は「ウィキペディア向けの話で、いずれにせよそれは誰も読まない」と言い放った。

 ヴォルフ氏のこの発言に対し、今週末の第16戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2023)で選手権3連覇達成の可能性があるフェルスタッペンは、「いや、別にがっかりしていない」と気にとめていない様子だった。

 イタリアGPでメルセデス勢のジョージ・ラッセル(George Russell)が5位、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が6位に終わっていたことにも言及し、「つまり彼らにとってはひどいレースだったから、彼(ヴォルフ氏)はまだそのパフォーマンスにいら立っているのだろう」と語った。

 今季のコンストラクダーズ選手権では、メルセデスが首位のレッドブルに310ポイントの大差で2位に甘んじており、フェルスタッペンはヴォルフ氏がレッドブルの功績を認めるべきだと主張。「うまくいっているチームのことは評価できるようにすべきだと思う。自分たちも過去にはそうしてきたし、それが一種の刺激になった」とし、「とにかくもっと懸命に仕事をし、もっと上を目指し、そのレベルに到達しようと努力しなければならないと分かったんだ」と語った。

 さらに「彼がうちのチームの従業員のように聞こえるときがある。幸運にも、そうではないけどね」と話すと、「自分のチームに集中することが重要だ。相手に先行されて圧倒されているときでも、それが自分たちの仕事であり、これまで自分たちはそうしてきた」と語った。(c)AFP