【6月29日 AFP】米国体操女子のシモーネ・バイルス(Simone Biles)が、メンタルヘルスと安全性の問題で途中棄権や欠場があった東京五輪以来となる大会に出場すると、28日に米国体操連盟(USA Gymnastics)が発表した。

 連盟によると、五輪で通算4個の金メダルを獲得しているバイルスは、8月4日と5日に米シカゴで行われる大会にエントリーした。連盟は発表文の中で、「選手登録は参加を保証するものではない」とくぎを刺している。

 バイルスは2016年のリオデジャネイロ五輪で団体総合、個人総合、跳馬、ゆかの金メダルを獲得し、平均台でも銅メダルを獲得。2021年に延期された東京大会でも最多で五つの金メダル獲得が有力視されていた。

 しかし、空中で平衡感覚を失うメンタルブロック状態「ツイスティーズ」に悩まされ、東京では団体の銀メダルと平均台での銅メダル獲得にとどまった。

 バイルスは今後の計画について概要を明らかにしていないが、シカゴ大会の1年後にはパリ五輪が控えている。リオ五輪後の休養明けには、2018年の同大会で復帰を果たしている。(c)AFP/Rebecca BRYAN