この写真は、プエルトリコにある高校の卒業式の写真である。卒業生は、駐車場で車の中からソーシャルディスタンスを維持しつつ卒業式を行ったのである。予定通り卒業式を行えなかった卒業生のために自治体が主催したのだ。国際社会全体を見ても、未だに新型コロナウイルスに対するワクチンや根絶への見通しはたっていない。そして、ソーシャルディスタンスや徹底した除菌策がとられる中で私たちの生活や当たり前に行っていたものが違うものとなっていることを実感する。そのような変化の中でも、ソーシャルディスタンスを保ちつつ少しでも気持ちや生活を維持しようとする働きかけが、今後長引くであろう新型コロナウイルスとの戦いに必要になってくると考える。
[東京女子大学 佐藤 実有]