【7月11日 AFP】ボクシング、WBAウエルター級王者のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)のトレーナーを務めるフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏は10日、今月行われるキース・サーマン(Keith Thurman、米国)とのタイトルマッチ後に、フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)とパッキャオの再戦が実現することを期待していると話した。

 パッキャオは2015年にメイウェザーと対戦したが、判定の末に敗戦。「世紀の一戦」と銘打たれながら、失望するファンも多かった試合後、パッキャオは肩の故障がパフォーマンスに影響したと話していた。

 勝利したメイウェザーはその年に無敗のまま引退。パッキャオは2016年に一時リングを離れたが同年には復帰し、現在まで現役を続けている。

 20年を超えるパッキャオのキャリアの大半でトレーナーを務めてきたローチ氏は、メイウェザー戦での敗北が今も忘れられないとし、サーマン戦に勝利してメイウェザーとの再戦への道が開けることを望んでいると語った。

「メイウェザーを交渉の場につかせることができたらと思う」「彼(メイウェザー)ともう一度拳を交えさせたい」「あの夜は最高のファイトができなかった。マニーの肩の状態も良くなかった。あの後に手術を受け、今は100パーセントの状態だ」「あの試合は歯がゆかったから、もう一度メイウェザーと戦いたい。あの時は自分にも失望した」

 一方、パッキャオ本人は再戦の可能性に慎重な姿勢で、「フロイドは引退している。私は現役のファイターしか眼中にない。フロイドはもう現役じゃない」「今はサーマン戦に集中している」とコメントしている。

 現在40歳のパッキャオは、20日に米ラスベガス(Las Vegas)のMGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)で無敗のサーマンと対戦する。(c)AFP/Rob Woollard