「安心できる場所なんて、どこにもない」
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この写真の真ん中にいる少女はぬいぐるみを抱きかかえながら、壊れた家の破片が乗ったベッド寄りかかり、割れた窓ガラスが散りばめられた床の上に立っている。本来なら安心できるはずの家の中は、空爆によって壊されて安心して休むことも出来ないだけでなく、命の危険にさえ晒されている。現在でもパレスチナのガザ地区ではこうしてイスラエル軍との対立が激化し、犠牲者を増やしている。
写真に写っている少女たちや男性たちは私たちにとっては常に命の危機に晒される非日常で不安定な生活を日常的に送っている。彼らが今、危険と隣り合わせで生きている日々を非日常へと変えていかなければならないと強く感じる。今も続く武力による報復の連鎖が断ち切れて、彼らが安心して過ごすことが出来るようにという願いも込めてこの写真を選定した。(ペンネーム:星屑)東京女子大学 紛争セクション