薄暗い部屋で一人横たわる幼女。その表情は眠っているように安らかだが、すでに彼女は亡くなっている。紛争地で力強く生まれてきた彼女は、なぜわずか1歳2か月で命を落とさなければならなかったのか。
写真は爆撃などの音で紛争を伝えることはできない。しかしこの写真は彼女のボロボロの服が、失われた腕が、紛争の悲惨さを強く物語っている。私がこの写真を選んだのはこのためである。世界中の誰もが争いはだめだ、と言う。ならばなぜ争いは無くならないのか。なんの罪もない人々が紛争に巻き込まれ命を落としているという現実から目を背けてはならない。彼女が歩むはずだった未来に平和をもたらすために、残された人々が今と向き合っていく必要がある。

明治大学 高橋 芽生 紛争セクション