子どもが親より先に旅立つことほど親が不幸なことはないとよく言われるが、紛争地域でそれは珍しいことではない。国家間紛争のような明確な契機から紛争が起こることもあれば、テロのようなイデオロギー対立が紛争を引き起こすことも近年ではよく見られるようになってしまった。二度と目を開けることも話すことも、これ以上の成長を見ることもできなくなった我が子を抱きかかえて、それでもカメラを見つめる父親の気持ちは親ではないうえに、平和だと言われる環境で生きていられるわたしには理解できるとは絶対に言えない。紛争で失われるものはその国の領土や財力ではない。報道では死者としてひとまとめにされてただの数としての伝えられる情報も、このような尊い小さな命が想像もできないほど失われてる証拠だということをわたし達は忘れてはいけないと思った。(ペンネーム:はづき)

東京女子大学 紛争セクション