北朝鮮では、現在に至るまで独裁政権を維持するため、国民に対して行動、言論等、様々な統制が行われている。情報規制は特に重要な要素である。ここでは、多大な影響力をもたらすテレビのチャンネルは、朝鮮中央テレビのみだ。海外の情報を流さないのは、政権に都合の良い情報を流し、国民に指導者に対する忠誠心を育む必要があるからだ。つまり、北朝鮮の国民は、客観性が欠如した世界で生きることを出生時より強いられるのである。
人間にとって情報とは何か。私は、自分で考え行動し、責任を持つための材料であると考える。しかし、独裁国家では、その情報量が極端に制限されている。「個」を否定され、「集団」の1人として、還元することが常に求められている。いつかこの国に、現在の情報統制が崩れ、自由が訪れる時は来るのだろうか。今日も人々は、偉大な父である金日成、金正日に向かって敬礼するのである。

東京女子大学 田中 璃奈 情報社会セクション