【2月20日 AFP】韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領は19日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談し、北朝鮮の非核化促進に寄与するのであれば北朝鮮との経済協力を再開する用意があると伝えた。韓国大統領府が発表した。

 大統領府の金宜謙(キム・ウィギョム、Kim Eui-kyeom)報道官によると、文大統領は会談で南北経済協力事業について、韓国が米国の負担を軽減する方策の一部であり、非核化プロセスを進める北朝鮮を韓国が支援する手段にもなり得ると述べた。

 昨年6月にシンガポールで史上初の米朝首脳会談を行ったトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、今月27、28日にベトナムのハノイで2度目の会談に臨む。

 昨年の会談では金委員長が「朝鮮半島の完全非核化に向けて努力する」と表明したあいまいな文言の共同声明が発表されたが、その解釈では双方の間に溝があり、北朝鮮の非核化はほとんど進展していない。

 文大統領はトランプ氏に、朝鮮半島(Korean Peninsula)に「恒久的な平和を確立する」という目標を掲げる米国を支援すべく、韓国政府は南北の鉄道連結を含む共同経済事業を実施することで米国と「負担を分かち合う」意向だと伝えた。(c)AFP