【2月8日 AFP】南アフリカで、親鳥に捨てられたフラミンゴのひな2000羽が干上がったダムから保護された。

 保護に当たった南アフリカ沿岸鳥保護財団(SANCCOB)の保護担当責任者、ニッキー・スタンダー(Nicky Stander)氏は6日、親鳥に捨てられたフラミンゴのニュースが先月に報じられた直後に活動を開始したとAFPに語った。

 ケープタウンに拠点を置くSANCCOBについてスタンダー氏は、野生に返すことを目的に動物を保護しており、昨年には巨大な施設を建設したと説明。「私たちはこの保護プロジェクトに最も貢献できると考えた」と述べた。

 北ケープ(Northern Cape)州のカンファーズ・ダム(Kamfers Dam)で発見された2000羽のひなは、950キロ離れたケープタウンを含め複数の場所に空輸で移送された。

 この保護活動は国内で注目を集めており、フラミンゴの生態に介入することに疑問を呈する自然保護専門家もいる。

 環境NGO「バードライフ・南アフリカ(BirdLife South Africa)」のマーク・アンダーソン(Mark Anderson)最高経営責任者(CEO)は、「愛らしいフラミンゴのひなはダムが干上がる中、親鳥に捨てられ死にかけていたようだ」と話しながらも、「介入して捨てられたひなと卵を移動させるのは正しい決断だったのか? 誰がどんな権限の下で、どのような専門知識から下した決断なのか」と述べた。(c)AFP