【1月30日 AFP】股関節の負傷を理由に、今季限りで引退する意向を表明しているアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が29日、英ロンドンで股関節置換手術を受けたことを自身のインスタグラム(Instagram)で発表した。

 股関節置換手術は、関節部分に金属を入れる手術。31歳となる現在まで、けがに長く苦しんできたマレーは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)の開幕前にウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)後に引退する考えを明かしたが、現役続行への最後の望みをかけ、メリットとデメリットを検討した上で手術に踏み切った。

 マレーはインスタグラムに「きのう(28日)ロンドンで股関節置換手術を受けた。今は少し打ちのめされた気分だけど、これで痛みが消えることを願う」と書き込んだ。

 今回の手術によって、日常生活では痛みから解放されるはずだが、マレーが再びトップレベルのプレーを取り戻せるかは分からない。マレーが体にメスを入れるのはこの1年で2回目で、前回の手術では痛みが軽減しなかった。

 全豪オープンのマレーは、ロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)に敗れて1回戦敗退に終わったものの、5セットを戦い抜き、衰えない闘争心と地力の高さを見せた。試合後には、現役を少しでも長く続けるためにできる限りのことをすると話していたが、手術を受けたことで、現役最後の舞台に考えているウィンブルドンには間に合わない可能性もある。

 今回の手術に臨む前に、マレーは米国のダブルスのスペシャリスト、ボブ・ブライアン(Bob Bryan)と話をしている。ブライアンは2018年に同じ手術を受けて最近競技へ復帰したところで、マレーにも股関節置換手術を受けるよう勧めていたが、ダブルスとシングルスでは肉体的な負担が異なるため、マレーが再び上位ランカーと渡り合えるようになる保証はない。

 ブライアンの手術を担当したエドウィン・スー(Edwin Su)医師も、英紙に対して「間違いなく彼の助けになると思う。最高にうまくいけば、痛みはまったくなくなる。ほとんどの場合、手術を受けて目を覚ました直後から、患者は痛みが消えてなくなったと言う」と話す一方で、「一流選手が競技に復帰できるかは分からない。シングルスの方が負荷は大きい。未知の領域だ」ともコメントしていた。

 40歳のブライアンは、マレーの状況について「私は彼に選択肢を示したにすぎない。彼はトレーニングとリハビリに関し考えられるすべてのことをしている」と話している。(c)AFP