【1月3日 AFP】米アップル(Apple)は2日、2018年10~12月期の売上高見通しを下方修正した。中国や新興国の景気減速が予想以上だったことを理由に挙げている。アップルが業績予想を下方修正するのは異例。発表を受けてアップル株は時間外取引で約7.6%下落した。

 同期の売上高見通しを840億ドル(約9兆400億円)に引き下げた。従来のアナリスト予想の910億ドル(約9兆7900億円)を大きく下回る数字だ。

 見通しの修正は、米中の貿易戦争が一因でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」をはじめとするアップル製品の売れ行きが予想を下回ったことを示唆する。

 アップルのティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は投資家向けの書簡で「主要な新興市場でいくつかの課題に直面することは想定していたものの、特に大中華圏で景気がこれほど大きく減速するとは予想していなかった」と説明。「中国の経済環境は、米国との貿易摩擦の激化からさらに影響を受けるとみている」と述べた。(c)AFP