【1月2日 AFP】ドイツ西部エッセン(Essen)に近い町で1日、新年を祝う人々に男が運転する車が突っ込み、4人が負傷した。警察は移民への反発による襲撃だとしている。

 現地検察当局とミュンスター(Muenster)市警察は事件について、「運転手の外国人に対する敵意を動機とした、標的型の襲撃」との見方を表明。また、容疑者は50歳で、精神の健康に問題を抱えていると明らかにした。

 また、ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州のヘルベルト・ロイル内相は、男は「明らかに外国人の殺害を意図していた」と述べた。

 事件は午前0時過ぎ、エッセンから約12キロの場所にある町、ボトロップ(Bottrop)で発生。容疑者は1人をひこうとして失敗した後、通りで新年を祝う花火をしていた一団に突っ込んだ。

 警察によると、事件では複数の重傷者を含む4人の負傷者が出た。被害者は全員がアフガニスタンかシリアの出身で、重傷者のうち1人は女性だという。

 容疑者はその後、エッセンに近い町で別の襲撃を試みたが、被害は出なかった。(c)AFP