【12月31日 AFP】2018-19スキージャンプW杯は30日、ドイツのオーベルストドルフ(Oberstdorf)で伝統のジャンプ週間(Vierschanzentournee)開幕戦を兼ねた個人第8戦が行われ、小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)が日本人選手としては21年ぶりの優勝を飾った。

 小林は2本合計で282.3点を記録し、2位に281.9点のマルクス・アイゼンビヒラー(Markus Eisenbichler、ドイツ)、3位に280.5点のステファン・クラフト(Stefan Kraft、オーストリア)を抑えた。昨季、史上2人目の全勝優勝を果たしたカミル・ストフ(Kamil Stoch、ポーランド)は8位に終わった。

 日本人選手のジャンプ週間開幕戦優勝は、1997-98シーズンの船木和喜(Kazuyoshi Funaki)以来。22歳の小林は、船木が同シーズンに果たしたジャンプ週間総合優勝を目指している。

 しかしながら、2万5000人以上の大観衆の前での勝利にも小林は浮かれておらず、「(ジャンプ週間の)総合優勝についてはまだ考えていない。一歩ずつ着実に進んでいくつもり。今はガルミッシュパルテンキルヘン(Garmisch-Partenkirchen)でのジャンプを楽しみにしている」と話した。

 独ガルミッシュパルテンキルヘンでの第2戦は、来年1月1日に開催される。その後、大会はオーストリアに舞台を移し、第3戦は同4日にインスブルック(Innsbruck)で、第4戦は6日にビショフスホーフェン(Bischofshofen)で行われる。(c)AFP