【12月30日 AFP】18-19イタリア・セリエAは29日、第19節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の2得点でサンプドリア(Sampdoria)を2-1で下し、冬季中断前の最多勝ち点記録をつくる最高の形で2018年を締めくくった。

 ユベントスは試合開始わずか2分にロナウドのカーブをかけたシュートで先制すると、65分にはロナウドがPKからリーグ単独得点王に浮上する14ゴール目を決めた。ジェノアも33分にPKからファビオ・クアリアレッラ(Fabio Quagliarella)が一時は同点に追いつく得点を決め、終了直前にはリッカルド・サポナーラ (Riccardo Saponara)が再び同点ゴールを挙げたかに見えたが、オフサイドと判定されて得点は認められなかった。

 リーグ7連覇中のユベントスは、今季前半は10月のジェノア(Genoa)戦と今週のアタランタ(Atalanta)戦に引き分けて勝ち点を落としたのみで、8季連続の優勝へまい進している。19節時点での勝ち点53は、冬季中断前の数字としては史上最多となった。

 チームを率いるマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は「記録に意味はない。基準を引き上げるという意味はあるかもしれないが」とコメントした。

「クリスティアーノ・ロナウドの加入で、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)優勝の可能性が広がったという見方は確かに持っている。とはいえまだ1月にも入っていないし、先はまだまだ長い」

 2位ナポリ(SSC Napoli)は、こちらもアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)が負けじと2ゴールを決めてボローニャ(Bologna FC)を3-2で退け、ユベントスをしっかり追走している。

 インテル(Inter Milan)は敵地でエンポリ(Empoli)から1-0の勝利を収めた。前節ナポリ戦のカリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)への人種差別で、サポーターのアウェー遠征も禁じられたインテルだったが、72分にケイタ・バルデ・ディアオ(Keita Balde Diao)が決勝ゴールを挙げ、リーグ2連勝を達成した。

 パルマ(Parma Calcio)と対戦したASローマ(AS Roma)は、58分のブライアン・クリスタンテ(Bryan Cristante)、75分のジェンギス・ウンデル(Cengiz Under)のゴールで2-0の勝利を収め、サンプドリアを抜いてチャンピオンズリーグ出場圏内まで勝ち点2差の6位に浮上している。

 ACミラン(AC Milan)は本拠地で下位SPALを2-1で下した。ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)の2か月ぶりのゴールが決勝点となり、5試合ぶりの勝ち点3を獲得したチームは、ラツィオ(SS Lazio)と勝ち点1差の5位に順位を上げた。(c)AFP/Emmeline MOORE