【12月29日 AFP】男子テニス、世界ランキング2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は28日、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで行われたエキシビション大会、ムバダラ・ワールド・テニス選手権(Mubadala World Tennis Championship)でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に敗れたが、足首の手術を受けてからの復帰初戦について「満足している」と語った。

 フルセットにもつれた接戦で6-4、3-6、4-6で敗れたナダルは、「3セットマッチで厳しかった。ここに来るまでセット練習をこなしていなかった」「それに久しぶりにプレーして痛みが出たから、おそらく明日は出場しない」と述べ、焦って体に負担をかけすぎないようにするため3位決定戦を辞退。「数日ほど休むつもりだ。シーズンは始まったばかりで、ここに来ることが目標だった」と続けた。

 ナダルは29日の試合で、ロシアの若手カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)と対戦する予定だった。ハチャノフは28日の初戦で、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に4-6、3-6で完敗した。

 9月に行われたファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)との全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2018)準決勝を膝のけがで棄権してからプレーしていなかったナダルは、11月に足首を手術して関節内遊離体を除去し、2週間前に練習を開始したばかりだった。

 世界6位のアンダーソンに敗れた試合後、ナダルは「かなり前に戦列を離れ、1か月ほど前に手術を受けていたので、痛みが出るのは当然のことだ」「率直なところ、きょうのプレーには満足しているし、体力に関してもまずまずの手応えだ」とすると、「後退ではなく、前進するときなんだ。自分にとってきょうの試合は前進で、それが重要だ」とコメントした。

 2019年の四大大会(グランドスラム)初戦に備え、来週のブリスベン国際(Brisbane International 2019)でシーズンをスタートさせる予定のナダルは、「目標は全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を万全の状態で迎えること。まだ道半ばだけれど、手術の後で大きなリスクは負えない」と語った。(c)AFP