【12月10日 AFP】国連(UN)は10日、モロッコで開催中の会合で、移民対策の国際的な枠組み「安全で秩序ある正規移住のグローバル・コンパクト(The Global Compact for Safe, Orderly and Regular Migration)」、通称「国連移民協定」を採択した。

 ただこの協定をめぐっては、反移民のポピュリズムの動きを受けて不参加を表明する国が相次いでいる。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、同協定は「苦しみと混乱を防ぐための行程表」だと説明。協定によって国連が加盟国に移民政策を押し付けることが可能になるとの懸念もある中、グテレス氏はそのような主張は「協定にまつわる数々の神話」だとして、払拭(ふっしょく)を図った。

 同協定は1年半にわたる協議の末、7月に国連でまとめられた。モロッコのマラケシュ(Marrakesh)で2日間にわたって開催される会合の冒頭で、約150か国の首脳や代表らが立ち会う中、正式に採択された。(c)AFP