【11月29日 AFP】中国・深セン(Shenzhen)で25日に開催されたハーフマラソンで、近道をするなどの不正に及んだランナーが250人以上に上り、中国国営メディアは29日、「不名誉極まりない」行為と非難した。

 中国の大都市には大気汚染がまん延しているにもかかわらず、マラソンやジョギングの人気は高まる一方で、ランナーらは最新のウエアやグッズを身に着けて走っている。

 中国陸上競技協会(CAA)によると、国内で開催されたマラソンやハーフマラソン、その他のランニングイベントは、2011年には22件だったのに対し、近年急増して今年は1100件近くに上っているという。

 しかしここ数週間、マラソンにまつわる不名誉なニュースが相次いでいる。

 国営新華社(Xinhua)通信は、25日に香港から深センにかけてのコースで行われたマラソン大会で、ランナー258人が不正を行い、罰則が科されたと伝えた。

 新華社が大会主催者の話として報じたところによると、10人以上がゼッケン番号を偽り、3人が別ランナーの代走をしていた他、最も多かった反則は近道だったという。

 交通監視カメラが捉えた不正行為のうち最も露骨だったのは、Uターン地点の1キロ以上手前で方向転換するというもので、全21キロのうち2~3キロ分を走らなかったランナーが複数いたという。(c)AFP