【11月29日 AFP】米国の2016年時点の不法移民人口が1070万人と2004年以降で最少だったことが、米調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の調査で明らかになった。国別で最も多いメキシコ出身者が減ったことが主因。

 調査は米政府による2016年の最新統計に基づくもので27日に公表された。それによると米国の不法移民人口は2007年にピークに達し、約1220万人まで膨らんだ。

 メキシコ出身の不法移民は2007~16年に150万人減った。それでも2016年時点でメキシコ出身の不法移民は約540万人と全体の半分を占めている。

 一方で中米出身の不法移民は2007~16年に37万5000人増えた。

 成人の不法移民では滞在歴が10年を超える人が3分の2に上り、その数は2007年以降急増している。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2016年の大統領選でメキシコが米国に麻薬密売人や犯罪者らを送り込んでいると主張。不法移民の取り締まりを公約の目玉の一つとしていた。(c)AFP